製品案内
人工頭脳エンジン
はなして、きいて、そしてわかる
製品概要
 
「心の通う」マンマシンインターフェースの実現を目的として、人間の心情(思いや感情)や意図を理解することで、エージェントやロボットが言葉で応答する機能を組み込むための開発製品です。

 Twitterの@kamokumaにて、人工頭脳エンジンによる対話応答の結果を見ることができます。
(http://twitter.com/kamokuma)
 
本製品は、感情感性情報(怒り、幸運、安心、吉報、期待,落胆、後悔など)、身体情報(空腹、疲労、眠いなど)、話題(サッカー、ダイエットなど)の理解知識を含めて広義的に(※)心情を体系化しました。そして、心情「落胆」に対する応答意図(慰め、励ましなど)から「励まし」が選択されると、「元気をだしてください。次は、きっと良いことがありますから。」のような応答文が生成されます。また、「脂肪燃焼をせねば」という入力からは、話題的な心情「ダイエット」を理解し、そこからダイエット方法の意図を有する応答文「超音波を当てる美容器が人気だね」を生成します。

これらの人工頭脳知識は、数百万語の単語辞書、約5,000種類の概念を使用した深層(意味)ルールで構築されていますが、概念を表層(単語)に展開すると数百億パターンの組み合わせとなり、これらの知識辞書は高速でコンパクトなダブル配列法により実現されています。

コンピュータに心情や意図が理解できるコミュニケーション機能を持たせることができれば、利用者との親密感は非常に高くなり、現在のインターネットサービスに大きな変化をもたらすことができます。たとえば、ECサイトに自分の趣味嗜好を知っている親しい店員エージェントがいて、好みの新商品を紹介してくれたら、どれだけ購買意欲がわくことでしょう。また、企業サイトにおいて、対話形式で種々の情報を紹介してくれる気の利いたエージェントがいれば、訪問者も滞在率もきっと多くなることでしょう。

以上のように、人工頭脳エンジンは、心のこもったコミュニケーション機能を各種サービスに組み込むことで、これまでとは異なる顧客層にもサービスを提供することが可能になります。

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 (※)間接的に得られる心情も知識とします。たとえば話題「サッカー」は、直接的な心情ではないですが、
  「サッカーを観戦して、楽しみたい」のような間接的な心情を包含させることで、応答文生成の範囲を広くします。
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動作例
「悲しくて、ストレスを感じている」感情を理解して、共感や励ましを意図する応答を生成
ユーザー:「仕事に失敗して、上司に叱られたし、もう!」
エージェント:「涙さえ出てこないほど悲しかったんだね。それはショ〜ック!だね。」
話題が「花粉症」と心情表現「頭が重い」を理解して、共感と対策を意図する応答を生成
ユーザー:「最近、花粉症で頭が重い。」
エージェント:「重いんだね〜。どしどしって感じだね。眼鏡を着けてみると良いみたいだよ。(・。・)アレルギーといえば卵だよね。」
フレンドリーモードとシニカルモード
ユーザー:「宝くじに当たったよ。」
フレンドリーモード:「当たったのだね〜。運が良かったんだねぇ!それはなによりだね〜!(^_^)」
シニカルモード:「当たったのだね〜!今回は運が良かっただけでしょ。」
文体モードごとの応答
ユーザー:「箱根の温泉に行ってきた。」
通常文体:「箱根だね〜。和んだねぇ!私も癒されたいなあ!」
ニャン体:「箱根だニャ。安らいだんだニャ!ストレスフリーな生活がいいんだニャン。」
スクリプトによる拡張機能
・対話ゴールをシナリオスクリプトで定義する拡張機能では、対話により個人嗜好に合った商品の紹介を行うことができます。
 このシナリオの中でも、基盤のシナリオレス対話機能を併用できますので、途中で雑談しながら、また話題が離脱しても
 自動的にシナリオに復帰できます。

・ニュースやTwitterなどweb情報などからの新しい応答情報を取り込み、人間の「飽きる」心情を緩和することが可能です。

・人工頭脳エンジンの基盤は、言語理解を主体としていますが、人間の心情や意図は、言語情報だけでとらえることが
 できませんので、以下の非言語情報を利用して、基盤機能を拡張することが可能となります。

・接触(圧力センサー)からは、人間がロボットに接触した部位情報を入力として、応答文を生成します。
 たとえば、「右足が痛いので、なでてください」に対して、接触部位情報から「そこは、右足ではないですけど、
 でも、なでてくれて、嬉しい」と応答します。このとき、接触部位を間違えていますが、接触行動を起こした人間の心情を
 理解し、共感的な応答文を生成することが重要になります。

・赤外線センサーから、人間が近づいた情報を受けて、話しかけてほしいという思いを理解して、挨拶から対話をスタート
 する機能を組み込むことが可能となります。

・温度、明暗センサーからは、高温になった場合の心情を理解して、「暑いですね。エアコンをつけてもらえますか?」、
 暗くなると「よく見えないですね。ライトをつけてもらえますか?」などの個々の環境情報による心情と意図理解による、
 応答文生成を組み込むことが可能となります。

・ICタグからは、個人を認定できる情報を受けてから、個人情報に沿った対話をスタートします。また、介護施設では
 徘徊防止支援のための「呼び止め」対話へのトリガー、あるいは介護者への連絡となる応答文を組み込むことが可能に
 なります。

・時間・時刻情報は、食事や投薬情報と組み合わせることで、健康管理を促す応答文を組み込むことが可能です。




◆サーバー型が主体エンジンです。機能は少なくなりますがスマートホンなどのモバイル端末組み込み型の製品もあります。

◆心情・意図理解知識と理解モジュール、応答文生成知識と応答生成モジュールなどは、それぞれの部品モジュールとして
 提供可能であり、連携企業の製品に導入されています。

◆本成果の一部は、経済産業省(平成14年度)およびNEDO技術開発機構(平成15年度)大学発事業創出実用化研究開発事業
 (助成事業者:四国TLO(株式会社テクノネットワーク四国)、研究実施大学:徳島大学)「汎用的理解コンパイラの開発」、
 また、独立行政法人情報通信研究機構(NICT)の民間基盤技術研究促進制度に基づく委託研究
 『コミュニケーションロボットの音声対話理解システムに対する大規模対話知識の研究開発』
 (平成18年9月〜平成20年3月実施)により得られたものです。


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