機械翻訳
Machine translation
ソリューション概要
機械翻訳とは、計算機を使って、ある言語で書かれた文章を別の言語に翻訳する処理です。
既存の機械翻訳システムでは、会社名、人名、日付、数値などを誤訳したり、規約に沿わない訳文になっていたりすることがしばしば見受けられます。
ILU機械翻訳ソリューションは、このような問題を「ハイブリッド学習」によって解決し、高品質の機械翻訳を実現しています。
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活用場面
- 限定された文書に対し、人間による修正が不要なレベルの翻訳品質を実現したい。
- 速報性に価値を持つ日本語情報を即座に英訳して海外に配信したい。
- 日本企業の各種報告書を要約し、英訳して海外に配信したい。
- 業界固有の単語や言い回しを含む文を正しく翻訳できるようにしたい。
- 同じ誤訳を繰り返さない機械翻訳がほしい。
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提供機能
- 既存の機械翻訳システムを活用でき、その翻訳品質を引き上げます。
- 対象文書単位での精度改善により、人手修正を軽減できます。
- 重要で定型的な文章はILUの翻訳システムで、高精度で高速に直接翻訳できます。
- 独自の技術により、効率的な機械学習を実現します。
- 守秘の固有表現や数値データは、既存の翻訳システムでは匿名翻訳して、復元できます。
適用事例
日英自動翻訳
株式会社日本経済新聞社の「日経電子版Pro」などに採用されているILU機械翻訳ソリューションは、日本語で書かれた経済記事などを英文に翻訳します。
会社名や人名などの固有名詞、日付、金額といった、経済紙において誤りが許されない情報を正確に翻訳し訳文を生成します。
「日経電子版Pro」では、ボタン一つで、人間が介在することなしに、日本語記事から高品位な英文記事が生成されます。
処理概要
関連技術
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日本語の曖昧性への対応ILU機械翻訳ソリューションでは、以下のような日本語の曖昧性に対応することで、正確な翻訳を可能としています。
・主語の省略
・性別の省略(Mr.とMs.の訳し分け)
・読みのバリエーション(「西川」を「にしかわ」と読む場合と「さいかわ」と読む場合の訳し分け) -
効率的な機械学習ILUは多くの機械翻訳システムを使用し、チューニングを行った経験を持ちます。例えば、機械学習によって翻訳精度の向上を実現するために、どのような手法が有効で効率的であるかを熟知しています。
このようなノウハウに基づき、ILUは、お客様が現在お使いの機械翻訳システムのチューニングを承っております。 -
対訳辞書ILUは、機械学習エンジンで間違いやすい会社名や人名など約40万語の対訳辞書をご提供いたします。それでも訳語が不足する場合には、対訳辞書の拡充を承ります。
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匿名加工処理ILU機械翻訳ソリューションでは、インターネットを介して既存の機械翻訳システムを呼び出す場合に、固有名詞の匿名加工(暗号化)を施すことにより、情報の漏洩を防止し、翻訳精度も劣化させません。